2023.02.03

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「手取り足取り」は教える側の独善

昨晩、仕事に手を取られていたので
中学3年生の長男に
ご飯を炊いておいてもらうよう
頼みました。

何度もやってもらっていることなので
大丈夫だろうと思っていましたが
炊飯器を開けてみると
炊かれていたのは何と玄米。

白米の水加減で炊いてしまったので
やや硬い炊きあがりになってしまいました。

お米を研ぐときに
白米と違うことに“普通”気付くだろうと
思ってしまいますが、
“普通”がどうあれ
注意力が欠乏しがちな長男には
気付くことが難しかった
というのが事実です。

※私はこの“普通”という言葉は
 極力使わないようにしています。

しかし、一度失敗したので
次回からは気付いてくれるでしょう。

あるいはまた同じ失敗を
してしまうかもしれません。

失敗を繰り返すのであれば
白米と玄米の置き場を定めるなり
容器に目立つようにラベリングするなり
対策を取ればいいのです。

失敗するから
次からは任せない
という選択をしてはなりません。


長男には来週
私立高校の受験が控えています。

普段電車に乗ることがないので
注意力が欠如しがちな長男が
乗り換えを間違えたりせずに
試験会場に遅刻せず到着できるか
心配されます。

心配性な妻が
「当日は仕事を休んで試験会場まで
 一緒についていく」
と言い出しました。

気持ちは分かりますが
私はこの発言と行動こそが
長男の自信を失わせ、
成長を阻害する
大きな要因だと思っています。

まずは
一人でできると信じてあげること、
それを伝えてあげることが大事です。

そして、
実際に経験させてみることと、
本人の特性を考慮したうえで
失敗しそうなポイントを予測して
予防策や失敗した時のリカバリー策を
講じてあげることです。

試験本番は来週ですので
明日にでも一人で下見に行かせ、
必要なら二度三度と下見に行かせ、
妻が一緒についていくことだけは
何としてでも防ぎたいと考えています(笑)。


手取り足取りでは
本人の成長に繋がりません。
むしろ成長を阻害する根源。
指導する側の独善でしかありません。

手助けしたい気持ちを抑えて
長い目で成長をサポートする存在で
あらねばなりませんね。

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