2023.01.13

ブログ

人は自分の意志で動くもの

他人は
思ったように動いてくれないものです。

「こうしてほしい」と
事細かに伝えたとしても
そのとおりには動いてくれません。

人はまず
感情が先立つ生き物です。

信頼してない人から
何か言われたときは
まず反発心が芽生えます。

感情のままに反発行動を
とってしまう場合もあれば、
理性で感情を抑えられたとしても
素直に従いたくない気持ちを
完全に消し去るのは難しいものです。

信頼している人から
何か言われたときは
納得してその通りにしようという
気になります。

しかし相手の意図を
完全に理解するのは難しいものですし、
置かれた環境や能力によって
言われたとおりに動くのが
困難な場合も多々あります。

頭では分かっていても
寄り道したくなったり
自分なりのやり方を
模索したくなったりします。

いずれにしても
最終的にどのように動くかは
他の誰でもなく
その人自身の脳内の意思決定によって
動くものなのです。


私はさまざまなコミュニティに
属しており、
たくさんの仕事仲間がいます。

互いにフィードバックし合って
切磋琢磨できるコミュニティが
比較的多いと思います。

そんな仕事仲間の中で
「この人の言うことは
 あまり素直に聞けないな」
と思ってしまう人が
どうしても出てきてしまいます。

例えばこんな人がいます。

その人は
仕事の質や進め方に対する理想が高く
その理想通りになっていないと
事細かにフィードバックします。

悪意はまったくなく、
それが自分の仕事だという
使命感をもっているようにも
見受けられます。

ここまでは素晴らしいのですが、
見ていて残念に思うのは
いつも自分の価値観の押し付けに
なっていること。

相手がいろいろ考えて
工夫してやっていることを意に介さず
自分の理想通りにやらせようと
してしまうのです。

相手の意志を尊重するという
大事な視点が抜け落ちてしまっているため、
彼が使命感をもって
フィードバックすればするほど
相手に不快感を与えてしまいます。

仕事仲間という対等な関係なので
相手が聞き流しさえすれば
大ごとにはならないのですが、
これが上下の関係であれば危険です。

上位者が
下位者の意志を尊重せず
自分の理想を押し付けてしまうと、

下位者は
始めは反抗していたとしても
次第に反抗することに疲れ、
自分で考えることをやめてしまいます。

当然、モチベーションは
どんどん低下していってしまいます。

上位者の指示に従うだけの
主体性のない人材ばかりを
つくってしまい、
組織は衰退軌道に陥ってしまいます。


たとえ上下関係があったとしても
相手は人格を持った人間です。
自分の所有するロボットではありません。
自分の思い通りにはならないものなのです。

大事なのは
相手の意志を尊重し、認めること。
人は自分が認められると
やる気が高まっていくものです。

自分の理想を押し付けず、
一人一人が輝く組織を
つくっていきましょう。

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