2023.01.06

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悲願達成のために変えたこと

今年も箱根駅伝は
見どころ満載でした。

特に往路でのデッドヒートは
見応えがありましたね。

そして優勝したのは
駒澤大学。

出雲駅伝、全日本大学駅伝に続き、
今期3冠を見事に達成しました。

29年間、監督を務め、
三大大会での優勝を
今大会を含め27回勝ち取ってきた
大八木弘明監督ですが、
3冠達成は初めてです。

まさに悲願達成。
そして、今期限りで勇退される
とのことですので
見事な有終の美を飾ることとなりました。


大八木監督と言えば
選手の後ろから
「男だろ!」と
檄を飛ばすシーンが
今や箱根駅伝の名物と
言ってもいいくらい。

以前は選手を怒鳴りつけるのは
日常茶飯事で、
「俺の言うことを聞いとけばいいんだ」
とばかりに、
厳しい指導スタイルで
結果を残してきたことで
有名でした。

しかし、駒大は2015年以降、
5年間優勝から遠ざかります。
箱根に至っては
2008年以降12年間優勝なし。

そこで大八木監督が痛感したのが、
選手たちには「やらされ感」しか
植え付けられていなかった
ということでした。

今までのような
「一方通行」の指導は
もう通用しないと気付き、

「自分が変わろう」
と決意します。


そして、
選手たちの話を聞く
「対話重視」のスタイルへと
変更しました。

選手の目線まで下りていき、
対話をすることで
選手の自覚を促します。

さらには、
選手の練習日誌を読み込むことは
当然のこと、
時にはマネージャーに頼んで
選手の様子を探らせるなど、

あらゆる手段で
各選手の個性を把握することに努め、
接し方や起用法を
各選手に適合させていきました。

その結果、
「心理的安全性」を確保した
選手たちは伸び伸びと育ち、

2020年の全日本大学駅伝で
6年ぶりの復活優勝を果たすと、
今回の箱根駅伝まで、
三大大会8戦中6勝と
常勝軍団を復活させることに
成功しました。


時代に合わせて
トップが自分のやり方を見直し、
変えていく。

それができたからこその
組織変革の実現、
そして3冠達成でした。


大学駅伝チームでは
せっかく育てた選手も
たったの4年で卒業して
出て行ってしまいます。

それでも、
組織風土はしっかり根付き
引き継がれていきます。

企業経営者が
人財流出を恐れて
組織改革や人材育成に
及び腰になる必要など
一切ありません。

時代に取り残されないためには
時代に合った組織に
変えていかねばなりません。

「組織を変える」
そのために
「自分が変わる」
という決意をもって
組織変革・人材育成に
取り組んでいきましょう。

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