第15回 感動物語コンテスト
（略して「カンコン」）
グランプリ大会が開催されました。

グランプリを獲得したのは
秋田県の株式会社太陽産業さん。

物語の主人公は
一人の女性パートスタッフでした。


私生活で
子育てと家事に追われ、
パートとして働く会社では
「自分はパートだから」と
与えられた仕事を
淡々とこなすだけの毎日でした。

そんな彼女の転機となったのは
１年前に参加した社外研修です。

研修で
「自分の人生は自分で切り拓くもの」
と学んだ彼女。

目標として
「チーフになる！」
と宣言し、

事後課題の実践テーマとして
「毎日トイレ掃除をする」
ことを自らに課しました。


その言葉どおり、
本当に毎日、お店のトイレ掃除を
し続けました。

自分の出勤日ではない日も
都合をつけてお店に行き、
トイレ掃除だけは欠かさず続けたのです。

半年後、
フォローアップ研修に参加した彼女に
大きな問題が立ちはだかりました。

研修は１泊２日。
宿泊先の宿からお店に戻って
トイレ掃除をするのは
時間的に不可能と気付いたのです。


そんなとき、
あなたならどうしますか？

「仕方ない」と
その日のトイレ掃除は諦める方が
ほとんどだと思います。


彼女が取った行動は
違いました。

なんと、宿のスタッフに
「宿のトイレ掃除をさせてください」
と頼み込み、
その日もトイレ掃除を
欠かすことなく実行したのです。

「自分との約束は破らない」
という彼女の決意の強さに
驚かされました。


トイレ掃除を続けることで
彼女は揺らぐことのない
自分への信頼（＝自信）を
身に付けることができました。

仕事上でも、
「パートだから」という
メンタルブロックは外れ、
自主的にどんどん
お店の改善活動や問題解決に
取り組むようになりました。

そして、
目標としていたチーフにも
任命されました。


カンコン会場でお会いするなり
「チーフになりました！」
と肩書の入った名刺を
嬉しそうに渡してくれた彼女。

以前よりずっと頼もしい
雰囲気が感じられました。

ステージ上でも
ひと際、輝いて見えたのは
言うまでもありません。

次の目標、
店長になる日も
遠くはないでしょう。


作品タイトルにもあった
「輝くことを恐れない！」
という言葉が
すべてを物語ってくれています。

世の中には
自分の可能性に
フタをしてしまっている人が
何と多いことでしょうか。

人に影響を与える立場にいる私たちは、
その人の成長の可能性を信じて
メンタルブロック（マインドブロック）を
打ち破るためのきっかけを
与え続けていきたいですね。