2022.03.31

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なぜバイデン氏の発言がダメなのか

米国のバイデン大統領が
先週末に訪問先のポーランドで
演説した際のアドリブ発言が
問題視されています。

ロシアのプーチン大統領について
「権力の座にとどまるべきではない」
と非難したのです。

平和を願う世界中の多くの人々が
きっと同じ思いをもっていることでしょう。
私ももちろん同じ思いです。
不謹慎ながら
「この世にゴルゴ13が実在してたらなぁ」
とさえ思ってしまいます。

世界中の人たちの思いを代弁した
とも言える
バイデン氏のこの発言。

いったい何が問題なのでしょうか。


ロシア側は
「ロシアの大統領は
 ロシア人によって選ばれる」
と反発しました。

米国側は慌てて
「政権交代や体制転換を求めたわけではない」
と釈明しました。

内政干渉となればもちろんNGですが、
今回の発言がダメな理由は
それだけではありません。

もっと大事な問題があるのです。

それは、
「対話の道を閉ざしてしまう」
発言だったことです。


プーチンにしろ、他の犯罪者にしろ、
好き好んで「悪人」になっているわけでは
ありません。

自分自身では、
「正しい」「正当性がある」と
思い込んでいるのです。

先日は「戦争犯罪人」という
発言もありました。
始めから悪人呼ばわりされては
反発心を招くばかりです。

そして、
独裁者がもっとも求めるものは
権力や名声です。

自分を失墜させようとしてくる人とは
対話などする気にもならない
となるのが当然です。

このような状況では
対話など実現しようがありません。


対話の道が閉ざされてしまっては
あとは力でねじ伏せるか
諦めるかしか
なくなってしまいます。
いずれも多大なる犠牲を
払うことになります。

他にできることとすれば
第三者の力を借りること。
第三者がうまく動いてくれるのを
期待するしかありません。


さて、自分自身を振り返ってみましょう。

バイデン氏のように
相手を否定・非難してしまっていること、
たくさんありませんか?

私もついついやってしまいがちです。

人は誰しも
「自分は正しい」と
思い込んでいるもの。

真っ向から否定・非難してしまっては
聞く耳を持ってもらえません。

こちらの期待する行動変容を
させるためには、
聞く耳を持ってもらえる関係性や
状況をつくっていくことが必要です。

日々意識して
冷静に対処していきたいですね。

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