2022.03.17

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謝るよりも、感謝の言葉を使いましょう

何かとすぐ謝る人がいます。
あなたの周りではいかがですか?

自分の非を認めて謝ることは
とても大事ですが、
心のこもっていない謝罪の言葉は
余計に反感を買うだけですよね。


1月19日の記事
(【ダメ社員と見捨てず、信じて寄り添う】)
でも話題にした
私が指導担当についている
とある講座の受講生(Aさん)も
そんな一人。

私が何か指摘したり
アドバイスを送ったりする度に
「申し訳ありません」
と弁明が返ってきます。

行動が改善されればいいのですが
まったくその気配も感じられません。

謝れば改善しなくても許されるとでも
思っているのでしょうか。


私が見たところ、
Aさんは「改善する」と口では言っていても
本心では改善するつもりがありません。

悪意があるわけではないのですが、
Aさんは非常に自己肯定感の低い人物で
「自分は能力が低いから
 改善できない」
と思い込んでいるのです。

そして、それを理由に
努力しようとしないのです。
「やってもできないからしなくていい」
という理屈です。


Aさんが頻発する
「申し訳ありません」
という言葉からは、
本当に申し訳なく思う気持ちは感じられません。

「何度も謝るくらいなら改善努力をしろよ」
と言われたほうは思ってしまうのですが、

実際にはまったく逆で
“改善努力をしないことに対する許可を
 自分自身に与えるための言葉”
として使っているわけです。

この状態では、いつになっても
改善など期待できないことが分かりました。


また、この
「申し訳ありません」
という言葉を使うことによって、
Aさんは自己肯定感をますます低下させる
悪循環に陥っているようにも
見受けられました。


そこで私はAさんに、
「申し訳ありません」という言葉を
「ありがとうございます」など
感謝の言葉に置き換えてみるよう
提案しました。

同じ「謝」でも「感謝」の言葉であれば
言われたほうは気持ちいいものです。
伝える側の心も晴れやかになり
気持ちが前向きになります。

始めたばかりですので
まだどうなるか分かりませんが、
半分でも感謝の言葉に置き換えられれば
Aさんの意識も変わってくるのではと
思います。


助言を素直に受け止められず
被害者意識を持ってしまう人や
偏屈になってしまう人は
少なくありません。

意識が全部自分に向いてしまっているのです。
感謝の言葉に置き換えることは、
意識を相手に広げるトレーニングになります。

謝るよりも、
感謝の言葉を伝える習慣を
是非身に付けさせてあげてください。

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