2022.01.05

ブログ

史上最強チームの作り方

新年おめでとうございます!
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

今年の箱根駅伝は
青山学院大学の圧勝でしたね。

選手を育て、実力を発揮させる
原晋監督の手腕には脱帽です。

その元となっているのは
原監督がサラリーマン時代に培った
人材育成術と組織構築術。

そのノウハウを
会社経営に“逆輸入”すれば
そのまま活かすことができますので、
経営者にとっては
学ぶべきところが非常に多いですね。


今回の箱根駅伝で
私が特に注目したのは
最後の9区と10区で
区間新記録を出したことです。

3区でトップに立ち、
以降は独走態勢となった
青山学院大学。

9区、10区では既に後続には
大差を付けている状況です。

とはいえ、無理をすれば
失速や走行不能に陥ることも
あり得るのがこの箱根駅伝。

並の監督であれば
安全策を取り
「無理せず確実に走り切れ」
と指示するところでしょう。

しかし、青山学院大学は
「攻め続ける」
という選択をしたのです。

結果として
9区と10区で大会新記録を出し、

さらには
復路の大会新記録、
往路・復路合計でも大会新記録
という素晴らしい記録も
打ち立てました。


この「攻め続ける」という作戦。
実は選手たちが自ら選んだものでした。

それを許容した原監督も
腹が据わっています。

それもそのはず。
原監督の指導方針は
「自立」と「自律」
のできる人を育てること。

選手たちは普段から
自分の頭で考え、
自身の行動を自己管理する
ことが習慣化しています。

「言われたからやる」
のではなく、
「自分で決めた目標を達成するために
 自分がやるべきことをする」。

上意下達の指示命令では
「やらされ感」が先立ちます。
自分で考えて決めたことだからこそ、
納得感のみならず
挑戦心や責任感が高まるのです。

今年の箱根駅伝の9区と10区で
仮に監督から安全策の指示が出たならば
両選手は一気にテンションが下がり
違った結果になっていたかもしれません。


原監督は今や
テレビ出演や講演会などで
引っ張りだこですが、
監督不在でも選手たちは自主的に行動し
どんどん成長していきます。

チーム全体が底上げされていくため
選手層が厚くなり、
レース本番に向けた準備力と
レース本番における状況対応力により
実力をいかんなく発揮できる安定性も
備わりました。

史上最強チームが出来上がったのも
頷けるというものです。


※注意※
組織のレベルが低いうちは
急に自主性に任せても失敗します。

レベルに応じて段階を踏みながら
目指すべき姿や指導者の関わり方を
変えていくことが重要であることを
申し添えておきます。

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