2020.12.18

ブログ

諸悪の根源はどこにある?

女子ゴルフの渋野日向子選手が
海外メジャーの全米女子オープンで
優勝を逃しました。

3日目までは単独首位でしたが
雨天順延を挟んだ最終日に崩れ、
首位と2打差の4位で終えました。

プロデビューして間もない、
昨年の全英女子オープンで
驚きの優勝を遂げた渋野選手。
今年はなかなか調子が上がらず
苦しいシーズンとなりました。

「初心に帰った」という今大会では
彼女らしさが戻り、
初日、2日目と素晴らしいゴルフで
単独首位を走りました。

しかし、3日目と最終日は
まったく別人であるかのように
彼女らしさを発揮できず
スコアを落としてしまったのです。

その原因について考えてみました。


一つは、
寒さや無観客試合といった条件が
彼女のテンションアップを阻んだ
ということ。

そしてもう一つは、
精神的な足かせが
彼女を縛りつけてしまった
ということです。

その足かせとは、
「追われる者の苦しさ」だとか
「最終日最終組のプレッシャー」
といったメンタル面の重圧を
克服しなければ優勝できないという
考え方です。


近年、解説者も指導者も皆、
口を揃えて
「メンタルを強化せよ」
とばかり言います。

選手たちも
優勝できなかった時のインタビューで
「メンタルの弱さが原因です」
といったコメントばかり口にします。

確かにその通りでしょう。

しかし、私が指摘したいのは、
その考え方自体がメンタルを弱くする
諸悪の根源ではないかということです。

「簡単には優勝できない」
「最終日には必ずスコアを落とす」
といったマイナスイメージを
植え付けているのです。

スコアを落とすように
わざわざ暗示を掛けているのです。

本来、最終日を首位で迎えるのは
誰よりも優位な立場であるはずです。

それなのに、このような
マイナスイメージの暗示に掛け、
誰よりも重圧がかかる立場に
してしまっているのです。

このようなマイナスイメージの言葉を
口にする解説者や指導者は
今すぐ日本ゴルフ界から
消え去っていただきたいものです。


昨年の全英女子オープンでは
世界を虜にするような笑顔で
終始ラウンドした渋野日向子選手。

先日の全米女子オープンの
3日目と最終日で見せた笑顔は
ほんの数えるほどしかありませんでした。

マイナスイメージの暗示を打ち破り、
以前のような
ゴルフを心底楽しむ渋野日向子選手に
戻ってもらいたいところです。


日本人選手とは異なり、
韓国人選手は最終日にどんどん
スコアを伸ばしてきます。

恐らく、
相当なプラスイメージの暗示を
掛けているのでしょう。

「最終日こそ大躍進のチャンス」
「優勝するのは自分」
と言い聞かせて臨んでいるに
違いありません。


スポーツの場だけでなく、
仕事の場においても
暗示の力は計り知れません。

残念なことに、
ほとんどの企業で
マイナスイメージの暗示が
蔓延っています。

逆に言えば、
マイナスイメージの暗示を払拭し
プラスイメージの暗示を掛けていけば
業績は大きく向上する余地があります。

その暗示を掛けるのに最適な場
となるのが朝礼です。

あなたの会社では
どのような朝礼をされていますか?

従業員の能力向上や
成果アップにつながるメニューは
盛り込まれていますか?

成果の上がる朝礼メニューの
つくり方にご興味がありましたら
お知らせください。

Insert your text here