2019.06.10

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高齢者が大活躍!大家族主義経営の本質

第7回(2017年度)『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞で
『中小企業庁長官賞』を受賞された
コーケン工業株式会社様(静岡県磐田市)へ
ベンチマーク訪問してきました。

従業員290名の会社で
60代以上の高齢者が29.3%。
中にはなんと91歳のおじいちゃんも!
(過去最高齢は93歳だそうです。)

高齢者雇用のきっかけはバブル期。
若手の獲得が難しく、苦肉の策で
「健康なおじいちゃんおばあちゃん募集!」
とチラシを打ったところ
お年寄りがわんさかやってきたそうです。

今では若手の採用もできていますので
10代から90代まで、4世代がバランスよく
一緒に働いています。
また、障がい者も多数雇用されています。

これができるのも
各従業員の特性をしっかり見極め、
それぞれに合った仕事をしてもらっているから。

高齢者は、肉体的には衰えていきますが
長年生きてきた豊富な経験で
さまざまな状況に応じた対応力に優れています。

特に、人に対する優しさ、面倒見の良さなど、
人間力が高く、
人を大切にする会社風土の形成に
大きく貢献してくれています。

農業機械のパイプ部品の生産に特化し、
一貫生産で少量多品種を手掛け
超短納期にも柔軟に対応。
しっかりした価値提供モデルをつくり上げている点は
見逃せません。

それでも、
あけすけな話しぶりで周囲を笑顔にする村松会長は
こう断言されます。

「経営は策ではない。
 人を育てることだ」と。

目標は
「0歳~100歳までの5世代が同居する
人にやさしい会社にすること」
だそうです。

従業員一人一人を大切にする大家族主義経営。
日本中に広がればこの国の将来は明るいと
確信させていただけました。

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