2020.11.26

ブログ

誰のために、何のために

前々回の話題に戻ります。
坂本光司先生のお話から。

組織活動の要は
「目的」「手段」「結果」の3つ。

この中で最も大事なのは「目的」です。
「誰のために、何のために」活動するのか。

この目的を達せんがために
組織はつくられます。
一人では実現しがたいので
同志を集めて皆で取り組むのです。

その目的を達することが
同志にとっての幸せになるわけですから
組織はまず、
その目的を明確にしていなければなりません。


私は事業計画策定に関する研修やセミナー
(ワークショップという言葉のほうが
 適切かもしれません)
の講師を務めることが多いのですが、

いつも大多数の受講者が
「手段」や「結果」ばかりに気を取られて
「目的」を見失っていらっしゃいます。

特に経営の勉強をよくされている方々ほど
「結果」を追い求めて
「手段」ばかりを考えがちです。

それだとどうなるのか?

利益ばかりを追う
利己的な経営となってしまいます。

いつの間にかお客様の心が離れ、
従業員の心も離れていってしまいます。

「誰のために、何のために」の視点がない事業は
ただの自己満足でしかありません。

偶然にしてうまく“ハマって”
一時的に“売れる”ことがあっても、
長続きはしません。
ニーズは常に変化していくからです。


ブレない「目的」があって
それが明確になっていれば、
環境が変わったとしても
「手段」を臨機応変に変えられます。

環境変化に負けない、
強い経営ができるようになるのです。

そして、何より、
ブレない「目的」に対して
共感する人たちが集まり、
組織が発展していくのです。


逆に「目的」が不明確な組織に
集まってくる人たちの目的は
自分の利益ばかり。

他に条件の良いところがあれば
身を翻して行ってしまいます。


「誰のために、何のために」働くのか。
ご自身・自社の目的を、一度しっかり
見つめ直してみてください。

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