2020.01.07

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業務だけでは社員の長所は見つからない!

前回の記事では、
今年の箱根駅伝で見事な復活優勝を果たした
青山学院大学の原晋監督の選手起用法を引き合いに、

「この社員が一番輝くためには
 こういう仕事を与えるのが最適だ」
という人本主義経営の考え方をご紹介しました。

今回は、
「その社員が一番輝く仕事」を
どう見抜いていくかをテーマに取り上げます。

原監督は、
選手の持ちタイムだけを見て
強い選手から順にエース区間から
割り当てていくという考え方はしません。

調子が良く勢いに乗っている選手を中心に、
その選手の特性、例えば
・追いかけるのが得意か、
・逃げるのが得意か、
・前半から突っ込めるか、
・後半の粘りが効くか、
・勝負強さがあるか、
といった特性を把握したうえで、

ライバル校の選手起用を予測し、
コースの特徴なども踏まえながら
どこにその選手をぶつけていくと力を発揮するかを
考えていきます。

普段から選手をよく観察し、
頻繁にコミュニケーションを取って
性格や心理状態を把握しているからこそ
出来る芸当です。

日常の練習状況やレースの結果を見ているだけでは
ここまでの把握はできません。

趣味は「ディベート」と言ってのける原監督。
寮母の奥様と二人三脚で、
時には選手の恋愛相談にも乗っている
とのことですから
本当によく選手のことを把握されているのでしょう。

「業務だけでは社員の長所は見つからない」

『日本でいちばん大切にしたい会社5』
でも紹介されている 株式会社 天彦産業の
樋口友夫社長はこのようにおっしゃいます。

同社では、
・スッキリ委員会
・ハツラツ委員会
・ヒラメキ委員会
・トキメキ委員会
の4つの委員会のいずれかに社員を所属させ、

より良い企業文化作りのための活動を通じて
社員の「人格形成・自己実現」の場としています。

日常業務とは異なるメンバーで
異なる活動をさせることで、
その社員の違った側面を見ることができます。

自分を押し殺して仕事に当たっている人、
世の中にはたくさんいますよね。

日常業務中だけでなく、
さまざまなシーンでの様子を観察することによって
その人の長所が見えてくるものなのです。

あなたは周りの人のことを
どれだけ把握できていますか?

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