「人を大切にする経営学会」の
関西支部フォーラムに参加してきました。

１つめの講演は
株式会社廣野鐵工所 代表取締役 廣野幸誠 氏。
廣野鐵工所は
第9回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で
審査委員会特別賞を受賞された企業です。

「社員の成長と幸せづくり」と
「社員満足度の向上」を
経営理念と経営ビジョンの
それぞれ筆頭に置かれています。

社員の成長のために重視しているのが次の３つ。
・失敗をたくさんさせること
・失敗を怒らないこと
・失敗と成功の原因を分析すること

失敗を咎めず、共有していくことで
社員は思い切って様々なことにチャレンジ
していけるようになります。

社員の育成やモチベーション向上のための
さまざまな取り組みや社内制度などを
ご紹介いただきました。

その中でも私が特に素晴らしいと思ったのは
賞与制度です。
夏と冬の賞与に加えてもう一回賞与があり、
・奥様ボーナス
・ご両親ボーナス
・本人ボーナス
の３つの名目に分けて支給する。
それも、３つの封筒にそれぞれ分けて
現金で手渡しするとのことです。

本人分は本人分としてあり、
さらに奥様分とご両親分をきっちり分けて
封筒に入れて手渡すことによって
宛先の人にきちんと届けられます。

社員が家に帰って奥様やご両親に手渡す時は
感謝の言葉を伝えるいい機会となりますので
家庭も円満になり、
この会社で働くことに対する家族の理解・応援も
得られるようになります。

少しの工夫で、一石が二鳥にも三鳥にもなる。
そんな素晴らしい取り組みの実践事例でした。

ちなみに廣野鐵工所では
２年前に移転した新設工場で
「大阪一の社食堂」を目指しているとのこと。
写真で見る限りは「大阪一」というのは
謙遜し過ぎではないかと思えるほど
美しい食堂となっています。

他にも、フィットネスルームがあったり
工場と事務所の境界をガラス張りにしていたりと
とても美しい職場環境をつくられており、
岸和田市の都市景観賞も受賞されています。

近いうちにベンチマーク訪問を
させていただきたいと考えておりますので
もし同行のご希望があれば
お声がけください。

長くなりましたので
２つめの講演については
また次号以降で紹介させていただくことにします。