2019.10.28

ブログ

変革の始め方

先日、製造業(製造販売業を含む)6社の
社長・経営幹部を集めての勉強会に立ち会いました。

1年前に約束した各社の経営目標(5~7項目)の
取り組み成果や成功事例を発表し合い、
1年後に向けての各社の新たな経営目標を定めて
実現を互いに約束し合うという場です。

その取り組み成果報告の中で
注目すべきことがありましたので
お伝えいたします。

6社のうち5社が
社内の環境整備(5Sなど)を経営目標の
一つに掲げていました。

5社のうち、
目標を達成したのは1社、
未達成が4社という結果でした。

未達成4社のうち、
3社は“目標水準に届かなかった”
という意味での未達成。

環境整備活動自体は進んでおり、
高い目標には届かなかったものの
着実に進歩していると言えます。

残りの1社(以下「Z社」とします)は
残念ながら“取り組めなかった”
という意味での未達成でした。

他の4社がしっかり取り組めたのに
なぜZ社だけが
取り組めなかったのでしょうか。

そこには決定的な違いがありました。
それは何か。

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実は、取り組みを実施した4社は
“会社見学会”を企画・開催していたのです。

つまり、外部の目でチェックされる機会を
つくったということ。

“社外の人に見られる”となれば
恥ずかしい姿を見せたくはないので
否が応でもしっかり取り組まなければ
ならなくなります。

Z社は会社見学会を企画しませんでした。
その結果が、“取り組めなかった”
という未達成です。

「うちは他社に見せられるような
 状態ではないから」
というのはよく聞く“言い訳”ですが、
このような“言い訳”に甘んじている限り
いつまで経っても本気で取り組む力が
湧いてこないものです。

否応なしに“やらねばならない状況”を
まずつくること。
それが第一歩なのです。

ちなみにZ社の発表直後、
「まずは会社見学会をやろうよ」と
周りの社員皆から“ツッコミ”が入ったことは
言うまでもありません。

変革を進めてきた経営者にとっては
当然の“押さえどころ”だったようです。

会社見学会(ベンチマーキング)は
参加する側にとっても
受け入れる側にとっても
大きなメリットになり得ます。

ご自身の会社でも
是非始めてみてください。

「すでに受け入れをしている」
あるいは
「これから始めるので見に来てほしい」
ということでしたら
是非ご連絡をいただけましたら幸いです。

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