2022.11.18

ブログ

働く幸せを奪ってはいけない

大阪・道頓堀ホテルを運営する
株式会社王宮の橋本明元専務。

ご講演は何度も拝聴しておりますが
ご縁あって再び
お話をお聴きする機会がありました。

「日本と世界の架け橋になる」
との強い思いで
インバウンド向けに特化したホテルは、
このコロナ禍で
お客様がまったく入らない状況に
追い込まれてしまいました。

そんな苦しい状況の中でも
「攻めの姿勢を忘れない」
ことを第1の柱とし、
スタッフの雇用を守り続けたのです。


橋本専務の心が動かされたのは
スタッフから
「弁当販売をしたい」
との声が上がったときでした。

500円のワンコイン弁当の街頭販売では
たかが知れています。
とりあえずは承認した専務でしたが
大した期待もしていませんでした。

しかし、
「一度見に来てください」
とスタッフから強く言われ
現場を見に行った専務。

その目に飛び込んできたのは
大声で必死に
「お弁当いかがですか~」
とお客様を呼び込む
スタッフたちの姿でした。

その姿を見て専務が思い至ったのが
タイトルに上げた言葉です。

「働く幸せを奪ってはいけない」

スタッフたちの一生懸命な姿、
笑顔でお客様と接する
いきいきとした姿を見て、
専務の心が動かされたのです。

それ以来、
何とかしてスタッフたちの
働く場を作ろうと
あれこれ手を尽くして
コロナ禍を乗り切ってきました。


ワークライフバランス
という言葉があります。

ワーク(work)は仕事、
ライフ(life)は生活。

しかし、
このワークとライフは
切り離して考えるべき
ものなのでしょうか。

ライフ(life)には
人生という意味もあります。

多くの人にとって、
仕事は
人生と切っても切り離せないもの。

人生の中に仕事があるわけですから
人生を充実させるためには
仕事を充実させることが
不可欠です。

コロナ禍で
いっときでも
仕事ができなくなってしまった人は、
人生にぽっかり穴が開いてしまったような
虚無感を感じたことでしょう。


理由はどうあれ、
働くことの喜び、
働くことの幸せを奪うことは
あってはなりません。

仕事が合わず
苦痛になってしまっている人も
世の中にはたくさんいます。

スタッフ全員、一人一人が
いきいきと働ける環境をつくることは
経営者やリーダーの務めです。

それをサポートしていくのが
私の使命ですから
私自身もしっかり努力していきたいと
あらためて感じた次第です。

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