2022.09.02

ブログ

志を果たしていつの日にか帰らん

あなたには
故郷(ふるさと)と呼べる地は
ありますか?

生まれ育った地に
ずっとお住まいであったり、
反対に、転居が多くて
どこが故郷とも言い難い
という方も
いらっしゃるかもしれませんね。

私の場合、
今は大阪在住ですが
故郷は三重県の桑名市です。

このあたりは冬になると
“伊吹おろし”と呼ばれる風が
鈴鹿山脈と養老山地の間を
吹き抜けてきて、
日によっては酷い強風になります。

私は中学・高校時代は
自転車通学をしており、
特に中学時代の帰り道は
大変でした。

通学路は
風を遮るものが何もない
田んぼの中の一本道。

息も出来ないほどの強風に
自転車は押し戻されて
こいでもこいでも進みません。

押して歩いたほうが
早いんじゃないかと
思ったりもしましたが、
そこは中学生男子の意地。

「負けるもんか」と
風に歯向かって
一生懸命こいで帰っていました。

「うさぎ追いし…」
で始まる唱歌『ふるさと』を聞くと
私はなぜかこの景色と体験を思い出します。

あなたは
どんな景色を思い出しますか?


さて、先日、
“経営の神様”、稲盛和夫氏が
亡くなられました。

創業した京セラの経営理念を

「全従業員の物心両面の幸福を
 追求すると同時に、
 人類、社会の進歩発展に貢献すること」

と定め、理念経営を追求し、
そして世に広めてこられました。

盛和塾をはじめ
さまざまな場面で
稲盛氏から経営を学んでこられた方も
多いことでしょう。

その稲盛氏が大好きだった歌が
唱歌『ふるさと』です。

前を向いてひたむきに努力し続けた
現世での活動を終え、
今頃は故郷の鹿児島で
ごゆっくりされているかも
しれませんね。


稲盛氏のように
一生を全力で駆け抜け、
しっかりと志を果たして
故郷に帰りたいものです。

強風に向かって
自転車をこぐのは
さすがにご免ですが…(笑)

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