2022.07.15

ブログ

本音を吐露してもらえる関係づくり

上司と個別面談をした社員を
思い浮かべてください。

次のA,Bのどちらが
成長につながるでしょうか?

A: 言いたいことも言えてないのに
 別角度からいきなりダメ出しをされて
 改善するよう指導された

B: つい本音で不満を言ってしまったが
 翌日になって
 自分が間違っていることに気付いた


最近はいろんな方々と
1on1(ワン・オン・ワン)ミーティングを
させていただいております。

1on1で大事なのは「傾聴」。

傾聴とは
相手の心の声を聴くことです。

相手の話に耳を傾けるだけでなく、
相手の気持ちに寄り添うことが
とても大事です。

心持ちとしては相手の親以上に
絶対的な味方になってあげること。

相手のすべてを受け入れる気持ちで
温かく包み込んであげます。

問題解決を急いてはなりません。

とことん相手を尊重し
共感する気持ちを伝え、
「何を言っても大丈夫」という
安心感を与えることが大事です。

この安心感があることで
少しずつ本音を出してくれるように
なります。


先日1on1をしたYさん。

Yさんは個人事業主ですが
1on1の終わりがけに
仕事の受注先に対する不満を
ポロっとこぼしてくださいました。

Yさんの言い分は
決して間違ってはおらず
「正論」と言えるものでした。
しかし、仕事を請け負ううえでの
心持ちとして
そのような考え方を持つのは
いかがなものかと
感じさせる内容でした。

あまりYさんらしくない発言とも
感じられましたので、
Yさんをそのような考え方に至らしめた
背景を今後じっくり探っていくことにして、
その場では深く掘り下げるのは避けました。

すると翌々日になって
Yさんから
「自分が間違っていたことに気付いた」
と連絡がありました。

1on1で口に出して話したことで
一旦は心が軽くなったものの、
その後、違和感があって
自分自身の愚かさに気付き
恥ずかしくなってきたとのことでした。

1on1で口に出さなかったら
自分の間違いに気付くことも
なかったかもしれません。

また、1on1のときに
私がYさんを否定したとすれば
恐らくYさんは反発心を抱き、
誤った考え方をさらに強めることに
なっていたことでしょう。


1on1ミーティングでは
自分の考えを相手に押し付けようとしても
うまくいきません。

相手が「気付くきっかけ」を与えることに
専念するよう、心掛けます。

今回のYさんのように
口に出して話すこと自体が
「気付くきっかけ」になることも
よくあることです。

そのためにも
傾聴によって相手の本音を引き出せる
関係性を構築していくことが
何よりも大事です。

Yさんには、
「内心を吐露してくれたことが
 何よりも嬉しかったですよ・・・」
と返信しておきました。


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