2022.04.27
ブログ
自信の無い人を伸ばす方法
元全日本女子バレーボール選手の
大山加奈さんが
弱小小学生チームを指導する映像
(4~5年ほど前の映像ですが)
を見ました。
部員は9名。
公式戦で一度も勝ったことが無い
という弱小チームです。
技量的な問題だけでなく、
メンタル面の問題も
たくさん抱えています。
指導に来られる回数も限られている中、
どのように変革を実現していくかが
見ものでした。
現役引退後は
解説者や指導者として活動している
加奈コーチ。
早々に問題点を掴み取り、
チームの課題と
一人一人の課題を
的確に設定し、
あの手この手を尽くして
指導していらっしゃいました。
特に印象的だったのが
一人一人に「武器」を授ける指導法です。
単にその子の弱点を指摘して
克服させるのではなく、
その子の長所を生かしたプレーを
させるために
その子の強化すべき点を抽出し、
個別の練習法を考えて指導していました。
「身体の左右のバランスを安定させれば
あなたのサーブは武器になる。
そのためにこういう練習をしよう。」
「ジャンプするときの1歩目を
うまく踏み出せるようになれば
あなたのアタックは武器になる。
そのためにこういう練習をしよう。」
といった具合です。
バレーボールはチーム競技。
みんなが同じように
何でもできるオールラウンダーを
目指す必要はないのです。
何か一つでも他者に負けない「武器」を
身に付けたほうが
試合での得点につながりますし
将来的にも活躍の場が広がっていきます。
何よりも
本人に自信を付けさせられるのが
大きなメリットです。
会社組織の中でも同じです。
社員みんなに
何でもできるオールラウンダーを
目指させる必要はありません。
一人一人の個性をよく見て
「ここを磨けば光る」という点を
見出してあげることが大事です。
武器を持てば勇気が湧いてきます。
その勇気を持って実戦に挑み
小さな勝利を積み重ねていけば
自信に変わっていきます。
まずは
「これはあなたの武器だね」
「これはあなたの武器になるね」
と伝えていくこと。
次に
その武器の力を高めるための
課題を見出し、強化方法を考えること。
そして
その武器を生かせる仕事を
与えていくこと。
この3点が大事です。
もちろんそれ以前に
一人一人に寄り添う気持ちを持ち
その人の特徴をしっかり捉えていくことが
大事ですね。